「ソラマメ」の出前授業を受けられた皆さんへ(校長室だより)

2022年12月27日 14時00分

 終業式が終わって4日目の午後、今の季節にしてはとても強い日差しが照り付けています。朝の寒さを忘れてしまいそうです。

 中庭を歩いていると、6年生が並べた一人一鉢のサクラソウのうちたった一つだけ、花を咲かせている鉢を見つけました。

 久枝小学校では、今日、サクラソウの開花宣言が発表されました!

 

 さて、12月の始め、大寒波が愛媛にも押し寄せてきたちょうどその日、とある男性の方が学校を訪ねていらっしゃいました。

 手には一枚の年賀状。子どもの文字で書かれた年始のご挨拶とメッセージに加え、教室でご本人が5~6名の子どもたちにお話をされている場面の写真が印刷されています。お聞きしたところ、6~7年前に久枝小で行われた3年生対象の出前授業で、「ソラマメ」の育て方についてのご講話をしてくださったのだそうです。写真はその授業の様子を撮影したものとのことでした。

 山本文則さんとおっしゃる方です。

 山本さんは、この3月に「清水一寸『媛の房』」という新しい品種のソラマメを開発し、「品種登録証」(特許のようなもの)を獲得されました。平成6年に、ある特別なソラマメを偶然発見し、28年かけて研究を重ね、今年の春についに新品種として認められるまでになり、農林水産省から登録証をいただくに至ったのだそうです。

 出前授業で食い入るように自分の話を聞いてくれる3年生の子らに感動したことを、今も覚えていらっしゃいました。当時は、まだソラマメの新品種に関する研究の途上だった、というご自身の生業を話したうえで、「なぜそうなるのか、疑問をもったら、それを解決すべく探求しなさい。頑張ったら夢は叶うよ。私も、今調べているソラマメが新品種として認めてもらえるよう頑張る!」と子どもたちに人生のアドバイスをしてくださったのだそうです。この度、この年賀状を見つけたときに「この子らに、私自身の夢が叶ったことをどうにかお伝えしたい。」そう思うといても立ってもいられず、寒い中にもかかわらず、学校まで足を運んでくださった、というわけです。

 山本さんのソラマメは、さやが通常のと比べ物にならないほど大きく、つぶも一つの房に倍以上入るそうです。味もとても甘いので、クリームに混ぜ込んでケーキができると、ケーキ屋さんからそんな評判もいただいていると、山本さんはうれしそうに語ってくださいました。

  「頑張れば夢が叶う。」

 言葉で言うのは簡単ですが、山本さんは夢の実現に28年もかかっています。また、頑張ってもその夢には届かないことだってあるでしょう。でも、「人が夢を捨てることはあっても、夢が人を捨てることはない。」だから、夢の実現に向けて探求する心、姿勢を簡単に諦めたくはない。そんなことを、私自身も学びました。

 

 このお話を、出前授業を受けた当時の3年生にどうにかお伝えしたい、との山本さんの強い思いをお届けしたく、ご本人にご了承いただいたうえで、本ホームページでお知らせしました。

 山本さんのことを覚えてくださっている本校卒業生(出前授業受講者)の方がいらっしゃったら、ぜひ、久枝小学校までご連絡ください!